配偶者を亡くした自死遺族が望む情報提供と支援 : 地域における支援実践への寄与

元データ 2013-03-00

概要

本研究の目的は,自殺で配偶者を亡くした遺族が自殺発生直後から間もない時期に,いつ,誰から,どのような情報を,どのような方法で提供されることを望んでいるのかを明らかにすることである。フォーカス・グループ・インタビュー(以後,FGI)を3回実施した結果,自殺と判明した直後以降で,警察や行政窓口をはじめとする既存の専門家や関係者が遺された配偶者の対応をした時に,遺族の苦しさに配慮した手厚い対応が求められた。特に,遺された妻が,「最も身近にいながら夫を死に追いやった妻」として強い責めを受けたり,夫の生前からの困難や新たに生じた課題を一手に抱え込んだりする傾向がある。そのため,先に同じ経験をした遺族や,充分な研修を受け遺された配偶者の気持ちと解決策を熟知した専門家が,遺された配偶者と一緒に動き,困難を解決するため橋渡しをすることが有効な場合がある。今後も続柄に着目した調査が必要である。

著者

中山 健夫 京都大学大学院医学研究科
中山 健夫 京都大学大学院医学研究社会健康医学系専攻健康情報学分野
木原 活信 同志社大学
大倉 高志 同志社大学大学院社会学研究科
引土 絵未 国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所
市瀬 晶子 関西学院大学人間福祉学部
田邊 蘭 関西電力病院医療福祉相談室
中山 健夫 京都大学大学院

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