色相平面とポアソン方程式を用いた色ずれの少ない陰影除去(一般セッション,人の視聴覚情報処理とPRMUの接点)

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概要

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陰影除去の技術は,コンピュータビジョンの様々なアルゴリズムの精度を向上させるために重要である.本稿では,直接光と環境光を想定した物理モデルから導出される色相平面を利用し,画像に含まれるキャストシャドウを検出・除去する手法を検討する.色相平面の推定に関しては,ミーンシフトによって画像領域を分割し,同一物体の陰影領域と非陰影領域のペアのみからエントロピー最小化により平面を推定することによって,高精度に平面の方向を推定する手法を提案する.色相平面を推定する際に利用した,陰影・非陰影領域のペアから陰影の境界も決定する.得られた陰影境界の検出結果とポアソン方程式を用いて陰影・非陰影領域の明るさの変化を抑制することで,陰影が除去された画像の再構成を試みる.再構成の際に色相平面は変化させないため,色相を考慮しないL^*a^*b^*空間を用いた手法よりも色ずれの少ない結果が得られた.
2012-03-22

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