目領域の切り出しの不定性を考慮した低解像度画像からの視線方向推定(人を観る, <特集>画像の認識・理解)
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概要
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本論文では,見えに基づく手法の枠組みで低解像度の目画像から視線方向を推定する手法を提案する.低解像度画像の入力を前提とすることで,被計測者をカメラの近傍に拘束しないという利点がある一方,目の領域を安定に切り出すのが困難になるという欠点が存在する.そこで提案手法では,様々な切り出しの目画像の学習パターンに対して,通常のSVD(Singular Value Decomposition)を複数のモードを取り扱えるように拡張したNモードSVDを適用することにより,目領域の切り出しの不定性に対処する.このNモードSVDを用いることにより,視線方向の変動のモードと切り出しの変動のモードを注意深く分離し,視線方向の変動を反映する特徴量を抽出する.実画像を用いた評価実験を行うことにより,提案手法がモードの分離を行わない従来のPCA(Principal Component Analysis)および,クラスごとに基底を準備する部分空間法よりも優れていることを確認した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2006-07-15
著者
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