コナラの花芽の分化と発育
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概要
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鳥取大学構内の苗畑集植所に植栽している約10年生のコナラで花芽の分化と発育を調査した。コナラの雄花序の原基の分化期は,6月下旬〜8月下旬であった。芽の成長点の基部に雄花序の原基(突起)が形成された。雄花序の原基は急速に成長して,花序軸の周りに円形の雄花の原基が分化した。発育の早い花では,7月下旬に花被の内側に葯の分化が認められた。葯内の細胞は9月上旬から10月上旬にかけて盛んに増殖し,翌年の4月上旬から中旬に減数分裂を行って花粉になった。雌花の原基はやや大きい芽の成長点の基部に分化した。雌花の分化開始期は雄花のそれよりも遅く,8月上旬に認められた。8月下旬には花被が形成された。雌花は当年はあまり成長せず,翌年の4月中旬頃から急速に成長して開花の直前に雌ずいが分化した。開花期は4月下旬から5月上旬であった。
- 2003-03-28
著者
-
橋詰 隼人
鳥取大学農学部造林学研究室
-
谷口 真吾
兵庫県立農林水産技術総合センター
-
橋詰 隼人
鳥取大学名誉教授
-
谷口 真吾
兵庫県森林・林技セ 緑化セ
-
谷口 真吾
兵庫県農林水産技術総合セ (森林林技セ)
-
李 延鏑
忠南大学校
-
橋詰 隼人
鳥取大学農学部
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