大山・蒜山地域のブナ林における種子の落下数と実生の発生率について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1993年と1995年の豊作年に大山・蒜山地区のブナ林で種子の落下数,種子の品質,実生の発生率などを調査した。各林分における1m^2当りの成熟種子落下数は,1993年が229〜984個,平均534個,1995年が444〜776個,平均602個であった。健全,発育不全,シイナ,虫害,鳥獣害種子の割合は,各年度の平均値でそれぞれ46.5〜57.9%,6.7〜14.3%,25.3〜26.2%,9.9〜11.8%,0.3〜1.3%であった。健全種子の落下数に対する実生の発生率は,1994年が平均7.4%,1996年が平均20.5%であった1995年度の冬期間における健全種子の消失率は平均73%であった。健全種子の落下数,実生の発生率,冬期間の腐敗率・消失率などは年度および林分によって差があった。
- 1997-03-25
著者
関連論文
- トチノキ果実の発育過程と未熟落果
- トチノキの花芽の分化と発育
- 産地の異なるブナ,ミズナラ,およびトチノキ植栽木の形成層活動周期の比較
- 鳥取大学農学部蒜山演習林の開設に伴う記録、初期の造林事業及び林内に設定した各種試験地の記録
- トチノキの花粉の形成, 形態および発芽
- カシワ,コナラ,ミズナラおよびそれらの中間型個体の開花期,花粉の形態・稔性について
- ブナの開芽期の産地および家系による差異
- 漆器の木地としてのクリ材の利用について
- クヌギ,アベマキの葉の形態の変異について(育種)
- 大山・蒜山地域のブナ林における種子の落下数と実生の発生率について
- ブナ造林木の葉形の産地間差異
- 環状剥皮およびホルモン剤処理によるトチノキ,ケヤキの着花調節(育種)
- ケヤキの花芽の分化と発育
- コナラの花芽の分化と発育
- トチノキの育種に関する研究(V) : 植物成長調節剤の散布による果実の肥大成長促進
- キリの生殖に関する研究(III) : 花粉の形成と発芽(育種)
- キリの生殖に関する研究(II) : 胚嚢の形成,受粉,受精および種子の形成(育種)
- キリの生殖に関する研究(I) : 花芽の分化と発育(育種)
- トチノキの着花習性について(育種)
- スギ林における雄花生産量の年変化および着花量と気象要素との関係について(育種)