ウニコナゾール-P処理と環状剥皮がトチノキの花芽分化に及ぼす影響

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概要

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開花年齢に達していないトチノキ若齢木の枝にウニコナゾール-Pと環状剥皮および両者の併用処理を行い, 花芽分化促進効果を調査した。その結果, 無処理区にはまったく花芽が分化しなかった。ウニコナゾール-Pおよび環状剥皮の単用区では一部の処理枝で花芽が認められたが, その数は少なく花芽分化の促進効果は不十分であった。一方, ウニコナゾール-Pと環状剥皮の併用区ではすべての処理枝で花芽が認められ, その数も著しく多かった。また, 併用処理によって着花した花序と自然着花の花序とを比較した結果, 前者の方が両性花の数が多いことがわかった。ウニコナゾール-P+環状剥皮の併用処理はトチノキの花芽分化を促進させるための有効な方法であるといえる。
1996-05-16

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