ハンノキ属(Alnus)3種のジベレリン(GA_3)処理時期による花芽分化抑制効果の違い
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
オオバヤシャブシ(Alnus sieboldiana), ヒメヤシャブシ(Alnus pendula)およびハンノキ(Alnus japonica)に処理時期を変えてジベレリン(GA_3)の葉面散布を行い, 花芽分化の抑制効果を調査した。その結果, ハンノキでは6月の処理で雄花と雌花の花芽分化が抑制された。オオバヤシャブシでは6月の処理で雄花の, 7月の処理で雄花と雌花の花芽分化が抑制された。ヒメヤシャブシでは6月の処理で雄花と雌花の, さらに雄花芽が形成された7〜8月の処理でも雌花の花芽分化が抑制された。この結果から花芽分化時期の前後にジベレリン処理を行うと, 花芽分化が抑制される現象はハンノキ属の樹種が共通にもつ性質であると考えられる。また, オオバヤシャブシとヒメヤシャブシでは, すでに形成された雄花芽にジベレリン処理を行うと花芽が徒長し, 大部分の雄花芽が枯死, 脱落した。
- 2000-11-16
著者
関連論文
- ヒノキ採種園におけるチャバネアオカメムシの種子への加害(I) : 加害の時期と発芽率
- ウニコナゾール-P処理と環状剥皮がトチノキの花芽分化に及ぼす影響
- スギ採種園におけるカメムシ類による種子への加害
- ハンノキ属(Alnus)3種のジベレリン(GA_3)処理時期による花芽分化抑制効果の違い
- オオバヤシャブシの花芽分化に及ぼす日長時間の影響
- 数種の植物ホルモン処理がオオバヤシャブシ(Alnus sieboldiana)の伸長成長と花芽分化に及ぼす影響
- ジベレリンおよびウニコナゾール-P処理がオオバヤシャブシの花芽分化に及ぼす影響
- 針広混交林の造成技術に関する研究(I) : ケヤキ・スギ,ヒノキ混交林の林分構造と成長(造林)
- クリ人工造林地の生育状況 : 低海抜地に植栽された10年生林分(造林)
- スギ精英樹・在来品種の着花調査(育種)
- 多雪低海抜用スギ品種の育成(II) : 在来品種間交雑F_1の生育(育種)