散乱媒体内における物体の反射特性モデルの提案(画像認識,コンピュータビジョン)

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概要

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物体が散乱媒体中に置かれると,その見かけの反射特性は変化する.これは,光源からの照明光が物体に到達する前に散乱してしまうこと,及び,物体表面での反射光がカメラに到達する前に散乱してしまうことが原因である.本研究では,この照明と反射の散乱を考慮し,散乱媒体の透過特性と物体表面の反射特性の相互作用を表現する反射モデルを新たに提案する.このモデルによって,散乱媒体による見た目の変化が表現できることをレンダリング実験によって示す.また,この反射モデルに基づいて,反射特性が既知な参照物体を利用することで,散乱媒体の透過特性と物体表面の反射特性を2段階に分けて推定する手法について述べる.レンダリング実験と実画像を用いた実験により,モデルの妥当性と,散乱を考慮した反射特性推定の精度を検証する.
2012-02-01

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