LUT間の入力共有に基づく小面積論理クラスタ構造の一提案(設計技術・アーキテクチャ)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
クラスタベースFPGAは,基本論理セルであるLUTを複数もつ論理クラスタから構成される.論理クラスタ内では,各LUTはローカル配線によって接続されている.しかし,ローカル配線はリソースが非常に多く,論理クラスタ内に占める面積の割合も大きいため,FPGA全体の面積に大きな影響を与えている.そこで本稿ではローカル配線のリソース量削減を目的とし,LUT間の入力ピンを共有した論理クラスタ構造を提案する.LUT間の入力共有により,個々のLUTに対して配線リソースを用意する必要がなく,結果としてリソース削減につながる.ベンチマーク回路を実装した結果,従来のクラスク構造に比べてFPGAの総面積を平均5%,最大16%削減することができた.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2011-09-19
著者
-
末吉 敏則
熊本大学大学院自然科学研究科情報電気電子工学専攻
-
尼崎 太樹
熊本大学大学院自然科学研究科
-
久我 守弘
熊本大学大学院自然科学研究科
-
井上 万輝
熊本大学大学院自然科学研究科
-
尼崎 太樹
熊本大学大学院自然科学研究科情報電気電子工学専攻
-
飯田 全広
三菱電機エンジニアリング(株)
-
末吉 敏則
熊本大学大学院自然科学研究科
-
飯田 全広
熊本大学大学院自然科学研究科
-
高橋 知也
熊本大学大学院自然科学研究科
関連論文
- FPGAを用いた機能分散型デュアルプロセッサシステムの一検討(システムと応用,コンピュータの未来〜エコ、ディペンダビリティ、そして〜及び一般)
- FPGA/CPLDの変遷と最新動向[III] : FPGA向け設計ツール
- スモールワールドネットワーク化配線構造によるFPGAの消費電力削減(リコンフィギャラブルアーキテクチャ)
- SRAM型FPGAの部分再構成によるソフトコアプロセッサの高信頼化(デバイスアーキテクチャ,リコンフィギャラブルシステムとその応用論文)
- FPGA/CPLDの変遷と最新動向(4)FPGAとリコンフィギュラブルシステム
- 粒度可変論理セルにおける算術演算向け配線アーキテクチャの一検討(バス・配線アーキテクチャ,FPGA応用及び一般)
- 超並列プロセッサコアにおけるPE間データ転送効率の改善
- MXコアにおける部分積剰余を用いたRSA暗号の実装(応用,組込技術とネットワークに関するワークショップETNET2009)
- MXコアにおけるPE粒度変更による実行効率の改善(コンピュータシステム技術,FPGA応用及び一般)
- FPGA/CPLDの変遷と最新動向(5・完)FPGAと特許