糖尿病黄斑浮腫における視細胞内節・外節接合部欠損の二次元描出と視機能

概要

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目的:糖尿病黄斑浮腫 (DME) における視細胞内節・外節接合部 (IS/OS) の欠損を定量化するために、光干渉断層計 (OCT) 撮影画像を解析し二次元化して面積を求め、術前後因子との関連を調べた。,対象と方法:対象は、DMEに対して硝子体手術を施行し、術前、術後ともOCTを用いての経過観察が可能で、術後黄斑浮腫の消失が確認された症例20例24眼である。 Cirrus HD-OCT のMacula Cube 512×128で撮影し、新たに開発したlayer and bi-dimensional software (LaBDi) を用いて、128枚のそれぞれの画像において、IS/OSおよびIS/OS欠損をマーキングし、合成して二次元化した。二次元画像から黄斑部6mm四方内におけるIS/OS欠損面積 (IS/OS欠損総面積) と、中心窩(直径1.8mmの円形)内におけるIS/OS欠損面積の比率 (%)(ratio of foveal IS/OS defect) を計算した。logarithm of the minimum angle of resolution [log MAR値 (視力) ] 、OCTで測定した網膜厚 (FT) 、黄斑体積 (TMV) のそれぞれにおいて術前後に差があるかをWilcoxon signed-rank testを用いて検討した。術前後の視力と術後のratio of foveal IS/OS defectとの関連、術前後のFTと術後のratio of foveal IS/OS defectとの関連、術前後のTMVと術後のratio of foveal IS/OS defectとの関連についてそれぞれ検討した。検討にはSpearmanの順位相関分析を用いた (p < 0.05を有意差ありとした) 。結果:視力は、術前より術後有意に改善した (p = 0.005) 。FTは、術前より術後有意に改善した (p < 0.0001) 。TMVには、有意差はなかった。術後ratio of foveal IS/OS defectは定量可能で、5.20±7.26%であった。術後視力と術後ratio of foveal IS/OS defectは正の相関 ( p < 0.001 ) 、術後FTと術後ratio of foveal IS/OS defectは負の相関 ( p < 0.001 ) 、術後視力と術後FTは負の相関 ( p = 0.002 ) 、術後ratio of foveal IS/OS defectと術後IS/OS欠損総面積は正の相関 ( p < 0.001 )を示した。,結論: 硝子体手術を施行したDME症例において、LaBDiを用いることで、IS/OS欠損を二次元画像化し、面積として定量的に評価することが可能であった。術後ratio of foveal IS/OS defectと術後視力は正の相関を示した。
2012-01-31

糖尿病黄斑浮腫における視細胞内節・外節接合部欠損の二次元描出と視機能

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