正常眼圧緑内障眼における傍中心窩毛細血管血流速度

概要

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目的:正常眼圧緑内障 (NTG)眼の傍中心窩毛細血管血流速度 (BFV) を測定し、健常者眼と比較した。,対象および方法:NTG患者8例8眼、年齢31〜71歳 (平均56.0±12.9歳) と正常対象者(NC群) 16例16眼、年齢51〜74歳 (平均61.3±6.8歳) に対し走査型レーザー検眼鏡 (scanning laser ophthalmoscope; SLO) を用いてフルオレセイン蛍光造影検査を行い、trace法にて傍中心窩BFVを計測した。検査時に眼圧、血圧を測定し、眼圧、収縮期血圧、拡張期血圧、平均血圧、眼灌流圧につき、両群の差を検討した。結果:眼圧はNTG群14.6±3.3mmHg、NC群14.7±3.0mmHg、平均血圧はNTG群85.6±12.7mmHg、NC群94.0±10.9mmHgで有意差はなかった。眼灌流圧はNTG群42.4±8.2mmHg 、NC群48.0±8.0mmHgとNTG群に低い傾向が見られた (p=0.06) が有意差はなかった。平均BFVはNTG群1.00±0.12mm/sec 、NC群1.49±0.11mm/secとNTG群で有意に低下していた (p<0.01) 。,結論:NTG患者の傍中心窩BFVは低下しており、病態の背景として循環不全の存在が示唆された。
2012-01-31