ホモジニアスな配線構造によるFPGA設計の容易化(リコンフィギャラブルアーキテクチャ)
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概要
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我々は先行研究において,アイランドスタイル型FPGAのチップ試作を行った.しかし,配線構造が非常に複雑で,設計および検証に多くの時間を費す結果となった.そこで本論文ではFPGA設計の容易化を目的とした新しい配線構造を提案する.この配線構造は2つの大きな特徴をもつ.第一にデバイスを構成する回路の種類が従来の構造に比べ非常に少ない.第二にシンプルな回路ブロック間の接続関係である.実際に提案アーキテクチャを設計した結果,先行研究で設計したFPGAよりも大幅に回路の種類を削減することができ,設計したHDLソースコードの行数をおよそ85%削減した.また先行研究に比べ設計期間をおよそ半分に短縮することができた.加えて設計容易化を行ったにもかかわらず,提案配線構造は従来のアイランドスタイル型配線構造とほぼ同程度の性能を実現している.
- 2011-05-05
著者
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末吉 敏則
熊本大学大学院自然科学研究科情報電気電子工学専攻
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尼崎 太樹
熊本大学大学院自然科学研究科
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井上 万輝
熊本大学大学院自然科学研究科
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尼崎 太樹
熊本大学大学院自然科学研究科情報電気電子工学専攻
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飯田 全広
三菱電機エンジニアリング(株)
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末吉 敏則
熊本大学大学院自然科学研究科
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飯田 全広
熊本大学大学院自然科学研究科
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