時空間正則化を用いた正準相関分析による部分マッチング法(一般セッション,映像処理とTRECVID)
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概要
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複数の静止画像あるいは動画像が与えられた場合,それらの間で類似している領域を探し出すという部分マッチングの問題は,実用上のニーズも高く認識問題にとっても基本的な問題である.本稿では正準相関分析をベースにした部分マッチング法を提案する.提案法では,(動)画像を時空間的な局所領域から,それぞれ特徴ベクトルを抽出し,1枚の(動)画像を複数の特徴ベクトルの集合として表す.これらの特徴ベクトル集合に正準相関分析を適用して,その際に得られる特徴ベクトルに対する重みに基づいて類似領域を抽出することで部分マッチングを行う.しかしながら,正準相関分析を単純に適用するだけでは,特徴ベクトル集合内での関係性をほとんど考慮していないために,高精度で安定な部分マッチングを実現することは難しい.そこで,提案法では正準相関分析に時空間における特徴ベクトルの連続性を考慮する正則化を導入する.この時空間正則化を導入した正準相関分析を部分マッチングに適用することで,高精度な部分マッチングが実現できることを物体検出と動作検出の実験において確認した.
- 2011-02-10
著者
-
大津 展之
産業技術総合研究所
-
小林 匠
産業技術総合研究所
-
大津 展之
産業技術総合研究所:筑波大学大学院システム情報工学研究科
-
大津 展之
電子技術総合研究所知能情報部長; Rwcp 筑波研究センター首席研究員
-
大津 展之
電総研
-
福井 和広
筑波大学大学院システム情報工学研究科
-
児玉 吉晃
筑波大学大学院システム情報工学研究科
-
大津 展之
産業技術総合研究所:東京大学
-
大津 展之
東京大学:産業技術総合研究所
-
大津 展之
電子技術総合研究所知能情報部
-
福井 和広
筑波大学大学院 システム情報系 情報工学域
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