身体図式を基礎とした動的イメージ生成の脳内メカニズム(3) : 内嗅野グリッド細胞を考慮した空間情報処理の計算論

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概要

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内嗅野グリッド細胞は移動環境において格子状の位置で活動することから,身体移動情報と環境空間情報の統合に役立つと考えられている.本研究では,このグリッド細胞を考慮した動的空間イメージの神経メカニズムの理論モデルを提案する.モデルは複数の空間スケールのグリッド細胞からなり,グリッド細胞は身体移動・回転・視覚情報を統合し,環境の位置を表現する.結果では,グリッド細胞は3次元空間のような広範囲の空間を表現することができ,さらに視覚シーンと連合した場合することで身体移動イメージに対応した視覚像を生成できることが明らかになった.これらの結果は,グリッド細胞が身体運動と視空間情報を統合し,多様かつ広範な環境空間のイメージ生成が可能になることを示唆する.
2011-02-28

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