身体の回転に伴う空間記憶の変換とその神経基盤
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概要
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本研究では、広い空間にある対象の位置に関する記憶表現が、身体の回転に伴いどのように変換されるのかについて、対象の位置の短期記憶によるポインティングを用いた心理実験を通して検討した。観察されたエラーは、回転前の身体を基準とする身体中心座標系によるターゲット位置表現に基づいて生じるエラーと、環境内の視覚対象を選択的に利用した環境中心座標系による表現に基づいて生じるエラーの加重和で記述できた。また神経生理学およびニューラルネットワークによる研究から、異なる座標系による空間表現は後部頭頂葉および後部頭頂間溝で符号化され、背側運動前野において加重和をとることで統合されることが示唆されるが、本研究ではこの知見に合致する行動特性が示された。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2004-06-17
著者
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