身体の回転による空間認知特性の変容 : ポインティング課題による検討
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概要
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本研究ではwalking distanceにあるターゲット位置の記憶が身体の回転後どのように変換されるのかについて,明所・暗所でのポインティング課題をとおして検討した.その結果,明所・暗所および回転方向にかかわらず,ポインティングエラーは回転方向と逆方向にずれた.またエラーの大きさは回転後の身体に近いターゲットほど増加した.これらのデータは吉田・乾(2001)のモデルによって説明できた.このことから(1)身体回転後のポインティングには回転前の身体正面を基準とする身体中心的表現と,回転前後で観察できる対象を選択的に基準とする環境中心的表現が利用されること,(2)回転により身体中心的表現によるポインティングエラーが約2倍身体中心に向かい拡大することが明らかとなった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-12-13
著者
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