到達把持動作の運動時間がオンライン視覚情報の利用特性に及ぼす影響(「手」及びヒューマン情報処理一般)
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概要
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日常的な所作の1つである, 到達把持運動におけるオンライン視覚情報の利用特性について検討した.本研究では, 特に運動時間がどのような影響を及ぼすかについて焦点をあてた.運動時間が約1000msの場合(手首移動距離約35cm), 運動開始後350msまで把持制御のために連続的に利用されていることが示唆された.手首移動距離が同様で運動時間を約500msに短くした場合においても, 運動中の視覚の有無による指間距離最大値への影響が見られ, 到達把持制御におけるオンライン視覚情報の関与が示された.特に, 運動開始直後からの非常に早いフェーズ(運動開始後0〜80ms)が重要であることが示唆された.以上より, 運動時間が500ms程度の短い運動でもオンライン制御は本質的であり, 方略は課題の文脈に応じて適応的に利用されうると考えられる.
- 2005-10-13
著者
-
乾 敏郎
京都大学大学院情報学研究科
-
福井 隆雄
京都大学大学院情報学研究科
-
福井 隆雄
NTTコミュニケーション科学基礎研究所
-
福井 隆雄
関西学院大学大学院文学研究科
-
福井 隆雄
フランス国立衛生医学研究所
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