[招待論文]模倣とパントマイムの脳内メカニズム(PRMU&NCテーマセッション(2) : 模倣学習)(認識と学習,模倣学習)
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概要
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アリストテレスは模倣こそが人間の基本的機能であると説き、社会心理学においては親子関係のような社会関係にある場合、模倣学習が重要であることが指摘されている。一方、バンデューラは、観察学習を、社会現象を説明する一つの基礎過程として注目した。さらに人間は、日常生活において適切な行動を選択するためにさまざまなエピソードを内的にシミュレートする能力を持っている。そして、このようなメンタルシミュレーションは高度な創造性の基礎をなす機能であると考えられる。本論文ではまず、身体部位道具化現象に関する臨床検査の結果を報告する。ここでは、左頭頂葉障害の患者と健常者において、身体部位道具化現象の理解や、生成、検出などを比較した。次に模倣と行為の系列の予測学習に関するfMRI実験の結果を紹介した。最後に、模倣とパントマイムの脳内メカニズムについて考察を行った。
- 2003-10-17
著者
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