機能的MRIによる顔の記銘および再認に関わる大脳領域の検討. : HERAモデルは非言語課題でも適合するか?
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概要
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顔の記銘と再認に関わる大脳の領域を機能的MRIにより検討した。性別判定課題、記銘課題、再認課題、の3種類の課題を用いた。記銘課題では、右前頭葉外側部、および前頭葉内側部において、また、再認課題では、両側前頭葉外側、前頭葉内側部、および右下頭頂小葉において、それぞれ活動の上昇が認められた。性別判定課題では活動上昇は後頭葉視覚野および側頭葉底面に限られていた。従来、顔の記銘および再認においても記銘=左、再認=右という、言語課題の場合と同様の前頭前野における活動の非対称性が存在すると報告されていた。今回の結果では、記銘課題、再認課題のどちらかにおいても前頭葉前野の活動は右>左の傾向が見られた。言語化が難しい視覚課題を用いた場合の符号化は右前頭前野が重要であると考えられた。
- 1998-10-11
著者
-
乾 敏郎
京都大学大学院情報学研究科
-
小西 淳二
京都大学大学院医学研究科核医学画像診断学講座
-
小西 淳二
京都大学医学部附属病院核医学科
-
田中 茂樹
京都大学大学院文学研究科
-
岡田 知久
京都大学大学院医学研究科
-
岡田 知久
国立生理学研究所
-
小西 淳二
京都大学大学院医学研究科
-
田中 茂樹
京都大学大学院情報学研究科
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