日常物体の構造が到達把持運動の運動学的特性に及ぼす影響(マルチモーダル情報処理とインタフェース&応用システム及び一般)
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概要
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日常物体に対する到達把持運動を計測し,その運動学的特性から外部環境についての情報を獲得するための認識系と,視覚特性に基づいて運動を計画および実行するための行為系との相互作用を明らかにした.構造的に把持部分が明瞭なマグカップを用いて,被験者の正中線に対して左右,被験者に対してのマグカップの取っ手の向き,そして運動を行う手の違いが運動学的特性にどのように影響するかを検討した.その結果,把持対象の位置および観察者に対する向きが,それぞれ独立に異なる時間特性で処理されることによって,運動が実行されていることが明らかにされた.このことは,視覚運動チャンネル仮説を支持すると同時に,日常物体の把持において物体知識が運動の実行段階で影響していることを示唆している.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2006-10-19
著者
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