ポインティング課題を用いた空間認知特性の検討 : 平行移動による影響
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概要
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本研究では, walking spaceにある対象に対してさまざまな位置からポインティングする課題をとおして, 観察者の平行移動が対象の位置の記憶に及ぼす影響を調べた.その結果, 移動の距離と方向によらず, ターゲットの位置を記銘する時ではなく, ポインティング動作する時の身体の正面に向かってずれた位置にポインティングされた.実験データはYoshida and Inui(2001)および吉田・乾(2001)のモデルによって説明できた.このことから, 平行移動すると, 移動後の身体の位置を基準とした自己中心的位置情報と, 様々な対象のうちターゲット呈示面の枠を基準とした環境中心的位置情報の両者を利用してポインティングされることがわかった.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2002-01-18
著者
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