自己相似性に基づく高時間分解能映像の生成(画像・映像解析,<特集>画像の認識・理解論文)
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概要
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本論文では,映像における自己相似性を利用することにより,一つの入力映像から,1フレームを時間方向に分解して露光時間を短くし,フレームレートを増加する高時間分解能化手法を提案する.本来,同一の低時間分解能フレームを構域できる複数の高時間分解能フレームの組合せは無数に存在する.この不良設定問題を解くため,我々の手法では,映像の自己相似性,すなわち,露光時間中の物体の動き情報を含む「見え」が異なる時間分解能映像間では相似になることを利用し,高時間分解能の見えを復元する.従来のフレーム補間によるフレームレート変換手法とは異なり,例えば,低時間分解能の1フレームをその半分の露光時間をもつ2フレームに分解する高時間分解能化を実現する.実映像を用いた実験から,入力映像との整合性を保ちつつ,画質改善された高時間分解能映像を復元できることを確認した.
- 2011-08-01
著者
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佐藤 洋一
東京大学生産技術研究所
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岡部 孝弘
東京大学生産技術研究所
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佐藤 いまり
国立情報学研究所
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佐藤 洋一
The University Of Tokyo
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佐藤 洋一
東京大学医学部附属病院分院産婦人科
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佐藤 洋一
岩手医科大学・医学部・第二解剖
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島野 美保子
松下電器産業株式会社
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島野 美保子
科学技術振興機構さきがけ
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