南極オゾンホール回復時の輸送・混合過程
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概要
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第44次日本南極地域観測隊は,南極オゾンホールの形成過程に加え,その消滅過程の時間発展とメカニズムを明らかにすることを目的として,2003年6月〜 2004年1月にかけて南極昭和基地(69.0゜S,39.6゜E)でオゾンゾンデ集中観測を行った.上記オゾンゾンデデータと衛星観測データを用いた解析から,極渦崩壊前からブリューワー・ドブソン循環の下降流と中緯度との大気交換による極渦内のオゾン回復が始まっていることがわかった.また,波数1の準停滞性プラネタリー波の活動により,極渦内のオゾン回復の様相が経度によって大きく異なることがわかった.さらに,オゾンホール内に見られるオゾン増大層の解析から,極渦境界領域起源の空気塊が頻繁にオゾンホール内に流入していたことも明らかとなった.
- 2010-12-28
著者
-
冨川 喜弘
国立極地研究所
-
佐藤 薫
東京大学大学院理学系研究科
-
佐藤 薫
京都大学大学院理学研究科地球物理学教室
-
佐藤 薫
京都大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻
-
佐藤 薫
東大 大学院
-
冨川 喜弘/佐藤
情報・システム研究機構国立極地研究所/東京大学大学院理学系研究科
-
冨川 喜弘
情報・システム研究機構国立極地研究所
-
佐藤 薫
東京大学
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