気球搭載用水晶摩擦気圧計の開発とBU30-5号機による性能実証試験
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概要
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科学気球や観測ロケットなどが飛翔する超高層大気環境における気圧の計測は,技術的にも科学的にも極めて重要である.本研究で開発した飛翔体搭載用小型気圧計は,水晶振動子の共振インピーダンスが圧力に応じて変化する原理を利用した水晶摩擦気圧計と呼ばれるもので,地表から高度100km 付近までに相当する広い計測圧力範囲(10^5〜10^<-2>Pa)に特徴がある.また,センサ部は約100g,データ処理部は約200g と小型軽量であることに加えて1W 以下の低消費電力を達成し,特に重量が厳しく制限される高高度気球などの飛翔体への搭載に適している.腕時計などにも広く使用されている音叉型水晶振動子は耐振動・衝撃性に優れた構造を持ち,高い耐環境性能が要求される観測ロケットにも搭載可能である.本報告では,開発した水晶摩擦気圧計の性能試験結果について述べるとともに,BU30-5 号機を用いた性能実証試験についても報告する.
著者
-
冨川 喜弘
国立極地研究所
-
村田 功
東北大学
-
佐藤 薫
東京大学大学院理学系研究科
-
佐藤 薫
京都大学大学院理学研究科地球物理学教室
-
阿部 琢美
Isas Jaxa
-
村田 功
東北大 大学院環境科学研究科
-
栗原 純一
Solar-Terrestrial Environment Laboratory, Nagoya University
-
村田 功
Graduate School of Environmental Studies, Tohoku University
-
佐藤 薫
Department of Earth and Planetary Science, Graduate School of Science, The University of Tokyo
-
冨川 喜弘
National Institute of Polar Research , Research Organization of Information and Systems
-
阿部 琢美
The Institute of Space and Astronautical Science (ISAS),JAXA
-
阿部 琢美
ISAS,JAXA
-
栗原 純一
Solar-terrestrial Environment Laboratory Nagoya University
-
佐藤 薫
京都大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻
-
佐藤 薫
東大 大学院
-
栗原 純一
東京大学理学系研究科
-
冨川 喜弘/佐藤
情報・システム研究機構国立極地研究所/東京大学大学院理学系研究科
-
佐藤 薫
東京大学
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