慢性糸球体腎炎の病態・診断・治療(最終講義)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Chronic dialysis patients in Japan numbered approximately 240,000 in 2004. The enormous medical cost to treat these patients has become a socio-economic problem. Diabetic nephropathy, nephrosclerosis and chronic glomerulonephritis are the main causative diseases for dialysis. Among these diseases, only chronic glomerulonephritis does not yet have a decisive strategy to prevent its progression. IgA nephropathy constitutes half of all chronic glomerulonephritis. A government research group established a standard to predict the prognoses of these patients based on biopsy specimens. The standard listed clinical signs of hypertension (>140/85), massive proteinuria (>1 g/day), and low renal function (Ccr <70 ml/min) to be ominous prognoses. Blood pressure control is very important to prevent the progression of renal deterioration. Thus, the use of various methods such as antihypertensive drugs to control blood pressure under 125/75 mmHg among renal disease patients with proteinuria of more than 1 g/day is recommended. In addition, angiotensin converting enzyme inhibitor (ACEI) and angiotensin receptor antagonist (ARB) are believed to exert additional effects to conserve renal function. Steroid is an effective drug to treat IgA nephropathy subjects with Ccr >70 ml/min, proteinuria >0.5 g/day, and also with histological activity in biopsy specimen. Although many efforts have gained favorable results, administrative maneuvers are still necessary to achieve effective outcomes.
- 東京女子医科大学の論文
著者
-
二瓶 宏
東京女子医科大学第4内科
-
二瓶 宏
東京女子医科大学第四内科学
-
二瓶 宏
長生学園
-
二瓶 宏
東京女子医科大学
-
二瓶 宏
東京女子医科大学腎臓内科
-
二瓶 宏
東京女子医科大学腎臓病総合医療センター
関連論文
- 司会者のことば
- 血液透析患者の貧血に対するACE阻害剤とACE遺伝子多型の影響
- 血液透析および腹膜透析患者のQuality of Lifeの定量的評価
- 透析患者における活性酸素仮説のその後の展開
- 腹腔鏡下 CAPD カテーテル留置術
- 医科大学提出試験問題の医師国家試験での利用についての基礎検討 - フィールド試験結果の解析 -
- ラット腎虚血再潅流モデルにおけるCD2AP発現の検討
- マウス腎由来培養細胞におけるklothoの発現検討
- 慢性透析患者の血液透析治療に伴う脈波伝播速度と心拍変動解析に関する検討
- 連続携行式腹膜透析患者と血液透析患者における自然免疫能の比較 : 単核球の外因刺激に対するサイトカイン産生反応からみた検討
- 左右軸決定遺伝子 inv(inversion of embryonic turning)の機能解析
- ラット腎虚血再灌流モデルにおけるklothoの発現調節
- 慢性腎不全に合併した abdominal angina に prostaglandin E_1 が有効であった3症例
- 保存期腎不全患者の貧血 : 綱赤血球へモグロビン含量(CHr)による鉄動態の評価
- 急速進行性腎炎症候群の診療指針
- 腎微小循環に対するウワバインの急性効果
- 血液透析患者におけるポリウレタン製人工血管(Thoratec^ Vascular Access Graft, TVAG)とExpanded Polytetrafluoroethylene Graft(E-PTFEG)の早期開存率の比較
- 傍糸球体細胞腫のレニン分泌動態と画像所見 : 3症例における検討と文献的考察
- 血液透析療法における循環動態モニタリング機能(HASTE)の評価
- 尿細管・間質病変の臨床的意義と治療戦略
- 血液透析患者におけるhelper T細胞サブセットの解析
- 81 腎静脈血栓症を合併し腎生検上動脈硬化と巣状分節性糸球体硬化病変を伴った膜性腎症にLDL吸着療法を施行した一症例
- 糖尿病性腎症-その進行を止めるには- : 第47回日本透析医学会シンポジウムより
- ステロイド治療により改善したlgA2,κ沈着型Immunotactoid Glomerulopathy の1例
- 血液透析を施行した全身性エリテマトーデス患者の予後に関する検討
- 慢性血液透析患者における冠動脈石灰化に関与する臨床的因子
- 47.循環動態モニタリング機能(HASTE)を備えた生体情報モニタの臨床評価(第77回日本医科器械学会大会一般演題講演集)
- Fresenius社製個人用透析装置4008SのBVMを指標とした除水コントロール機能の有用性
- 診療ガイドラインレビュー : 3. 腎疾患患者の生活指導・食事療法手引き
- 住民健診における動脈硬化指標としての高感度CRPの意義と問題点(平成16年度吉岡博人記念総合医学研究奨励賞受賞グループ研究発表,第73回東京女子医科大学学会総会)
- 血液透析における好中球活性に及ぼす抗凝固薬の影響
- 膜性ループス腎炎の臨床病理学的検討
- 全身性エリテマトーデス患者の血液透析導入時の特徴 : 慢性糸球体腎炎患者との比較
- MPO-ANCA陽性で膜性腎症を示した高齢発症ネフローゼ症候群の1例
- 慢性糸球体腎炎の病態・診断・治療
- 4.当科でのIgA腎症における最近の治療の検討(一般演題,第331回東京女子医科大学学会例会)
- 培養腎間質由来線維芽細胞の細胞周期とフィブロネクチン産生に対する高糖濃度の影響
- 血液透析患者における単球細胞内でのサイトカイン産生能の解析 : サイトカイン仮説の再評価
- 10.透析患者におけるブラッドアクセス手術とその成績(一般演題,第331回東京女子医科大学学会例会)
- IgA腎症患者におけるシスタチンCとクレアチニンの血清濃度の比較
- 成人IgA腎症の活動性およびステロイドによる治療効果と尿中 interleukin-6 濃度の関係
- フローサイトメトリーを用いた健常成人末梢血におけるヘルパーT細胞サブセットの解析
- 成人IgA腎症における尿中 30-kD protein 陽性細胞出現率の flow cytometry による検討
- 1. 抗MPO抗体関連血管炎性ニューロパチー(第14回学内病理談話会,学術情報)
- 1.アフェレシス関連モジュールにおける牛血系性能評価法の可能性(技術シンポジウム)(日本アフェレシス学会第12回関東甲信越地方会抄録)
- 47 循環動態モニタリング機能(HASTE)を備えた生体情報モニタの臨床評価
- 微小変化型ネフローゼに合併する潜在性IgA沈着症の検討
- 成人頻回再発型微小変化群に対する Cyclosporin(CsA) 少量併用療法の有効性
- IgA腎症患者に対する低用量ステロイド剤の有効性に関する検討
- 高糖条件下でのラット腹膜中皮細胞におけるMAPKの動態
- IgA腎症における間質病変の重要性 : 色抽出による画像解析法を用いた間質面積の定量的評価
- IgA腎症患者に対するアンジオテンシン受容体拮抗薬の治療効果
- IgA沈着優位のImmunotactoid glomerulopathyにおける糸球体沈着物内構造物の免疫電顕による検討
- 10. ddYマウスに自然発症するIgA腎症に対する可溶性CTLA-4の作用(第21回学内免疫談話会(平成13年7月7日))
- IgA腎症を合併した妊娠の予後に影響する腎性因子
- 11. ネフローゼ症候群のリンパ球における細胞内サイトカインの発現(第20回学内免疫談話会,学術情報)
- IgA腎症患者における血清vascular endothelial growth factor濃度と疾患活動性
- IgA腎症における糸球体上皮細胞障害と蛋白尿の関連性
- 慢性腎不全の原因と対策慢性腎盂腎炎
- IgA腎症に対するアンギオテンシン系抑制薬の効果に影響を及ぼす組織学的因子の検討
- 腎疾患-検診から移植まで : 司会者のことば
- 腎移植後の急性液性拒絶反応における溶血性尿毒症症候群樣糸球体病変に関する病理学ス検討
- 慢性糸球体腎炎における腎機能と形態的評価の関連
- フローサイトメトリーを用いた保存期腎不全患者末梢血におけるヘルパーT細胞サブセットの解析
- 腎移植後早期の急性拒絶反応における尿中各種パラメーターの変化
- エリスロポエチン誘導多血症,高血圧モデルラットにおけるヘムオキシゲナーゼの役割
- 透析患者における血小板由来マイクロパーティクルの解析
- 慢性透析患者における網赤血球ヘモグロビン含量(CHr)測定の意義
- 日本人常染色体優性遺伝型多発性嚢胞腎患者における遺伝子異常の解析
- ポリシスチン2に対する抗体を用いた腎の組織学的検討
- 8. Smad6, Smad7の腎内での発現部位の同定とThy 1腎炎における発現の変化(第19回学内免疫談話会,学術情報)
- 11. ループス腎炎における腎局所のマクロファージおよびMCP-1の関与(第16回学内免疫談話会,学術情報)
- 透析患者の血小板減少症の解析
- I.水・電解質代謝異常 2.高ナトリウム血症と低ナトリウム血症
- 頸動脈超音波断層法が診断に有用であった大動脈炎症候群の1例
- 慢性維持透析患者における血漿オステオポンチン濃度測定の意義
- ヒト腎細胞癌における血管内皮増殖因子と腫瘍内血管密度の関連性
- LDL吸着器FSD-1(直接血液灌流方式)の使用経験(第11回関東甲信越地方会抄録)
- 腎機能障害におけるAngiotensin-Converting Enzyme Inhibitor治療の予後 : 治療初期クレアチニン変化および血清カリウムと腎の長期予後との関連性
- アンジオテンシン変換酵素阻害薬長期投与における腎障害進行の抑制効果 : Propensity Score による検討
- 腎疾患患者における24時間血圧変動と腎機能の予後に関する検討
- 5/6腎摘ラットモデルによる腎髄質内での有機浸透圧物質の変化
- 腎移植後の再発性IgA腎症に関する臨床病理学的検討
- IgA腎症における可溶性L-セレクチンの血清濃度と腎間質病変
- 腎臓における浸透圧刺激による非肝臓型S-アデノシルメチオニン合成酵素の発現調節
- 糖尿病を合併した血液透析患者における血清osteoprotegerjn濃度と骨密度の関連性
- プレドニゾロンが有効であった膜性腎症を合併した糖尿病性腎症によるネフローゼ症候群の2例
- 糸球体内皮細胞とメサンギウム細胞の相互作用に対するerythropoietinの影響-endothelin-1を介する増殖制御-
- 腎糸球体内皮細胞と好中球の相互作用におけるIntercellular Adhesion Molecule(ICAM)-1の役割
- 腎不全ラットにおけるアミノ酸の持続及び間欠投与による比較
- 慢性糸球体腎炎の病態・診断・治療
- 慢性糸球体腎炎の病態・診断・治療(最終講義)
- 正常およびネフローゼ・ラットの腎リソゾームにおける BNP の分解について
- 糖尿病性腎不全による血液透析患者における血漿BNP濃度と心機能に関する検討
- 細胞膜骨格の構造と機能およびその異常についての検討(第4回吉岡博人記念総合医学研究奨励金受賞グループ研究発表,東京女子医科大学学会第64回総会,学会)
- HVC抗体陽性でII型混合型クリオグロブリン血症をみとめる症例の糸球体病変
- 長期内科的治療のあとに手術を行った原発性アルドステロン症2例の経験 : 経過に伴う血漿アルドステロン値の変動の検討
- 血液透析を利用した交換輸血
- 司会者のことば
- 新しい二重膜濾過法(加温式再循環法)の使用経験 : 吸着型LDLアフェレシス療法との比較をふまえて