「個」のパーソナリティと学習集団の特性 : 集団維持機能を活性化するパーソナリティ
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概要
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本研究の目的は,学級が個を生かす集団であるためには,どのような個のパーソナリティが構成員に備わっていればよいかを検討することである。まず,学級集団を教育する目的は,個を教育するためであることを確認した。次に,個を教育するにふさわしい小集団の一つとしてバズ学習体制を例にとり,その集団において学習が効果的に行われるための集団の特性について検討した。特に,リーダーが備えていなければならない集団維持機能に焦点を当て,児童・生徒の現状の問題点を分析した。集団維持機能を働かせるためには,どのような個のパーソナリティが集団に必要なのかを,アイゼンクが示した性格構造に基づいて吟味した。結果として,外向性と安定性の間にあるパーソナリティが備わった個が構成員であると,集団維持機能を発揮しやすい集団を形成することができ,ひいては個の学習能力を向上させる集団を形成することができるのではないかという結論に至った。したがって,学習集団を形成する際,このような考えに従って「個」のパーソナリティをわりあてることは,個を教育する学級経営に貢献するものと期待する。
- 新潟県立看護大学の論文
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