青年期の自己実現(個性化)志向に関する不安 : 「自分らしさ」の発現による2種不安
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概要
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本研究の目的は,青年期の自己実現・個性化(「自分らしさ」の発現)志向に関する不安について検討を行い,予備調査として今後の研究の基礎資料を得ることである.先行研究等から「個性化不安」(個性化過程で社会から見捨てられる不安),「社会化不安」(社会化過程で社会に自分が呑み込まれる不安)が仮定され,3種の内容の調査が大学生514名に施行された.主な結果は,ほぼすべての者が発展させたい「自分らしさ」を感じ〔調査1a〕,その内容は視点により数グループに分類できそうなこと〔調査1b〕,個性化・社会化不安を意識する者は少なくなく(項目により約10〜50%),学年の進級につれ両不安とも上昇する傾向があること〔調査2〕等であった.今後の課題として「自分らしさ」の定義,不安項目作成の問題,青年期不安研究における臨床面接法の可能性等が討論された.
- 新潟県立看護大学の論文
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