安全の国際化とわが国のモノづくり : 安心を目的とする安全の構造(安全性入門,信頼性基礎講座)

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概要

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わが国では、安全と安心は別の概念として扱われてきた。しかし、事前の準備が、事後の不安を残すようでは本当の安全とはいえない。リスクが現実となって事故が起こる。国際規格が残留リスクを認めるとしても、事故の原因と責任に関わって、果たして「安心」の願いを叶えてくれるのだろうか。モノづくりには「安全のあいまいな確認は許されない」とする安全の原理が存在する。安全確認の間接的な立場から安全マネージメントは、リスク低減によって評価される安全には常に不安が含まれる。一方、「危険源」を直接扱う技術者は「安全確認」によって不安を解消できる立場にある。「安心」の条件で安全を実現できるのは技術者(設計者)であり、リスクを含まない「安全確認」を彼らがどこまで構築できるかにかかっている。「安心を与えない安全は本物でない」の前提に立ち、グローバルな安全規格が安心をどのように叶えているかについて検討を加え、わが国の技術者が、本物の安全にどう取り組むかについて考える。
2009-07-01

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