連携処理を考慮したネットワークプロセッサへの処理割り当て手法(ネットワークオンチップ,システムオンシリコンを支える設計技術)
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概要
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近年のネットワークの広帯域化・多機能化により,汎用プロセッサよりも高速・低消費電力であり,かつASICよりも柔軟性が高いネットワークプロセッサが注目されている.ネットワークプロセッサでは,処理を複数の部分処理に分割して処理エンジン同士で通信しながらパケットを処理していく連携処理が用いられることがあるが,この際には処理の分割や処理の処理エンジンへの割り当てが必要となる.ネットワークプロセッサに求められる柔軟性と高速性を損なわないためには処理割り当てに要する時間は短く,かつハードウェアの性能を限界まで引き出すことが求められる.本稿ではバックトラッキングを用いたネットワークプロセッサへの処理割り当て手法を提案する.提案手法では既存の負荷分散に着目した手法や処理エンジン間での通信コストに着目した手法を導入し,それらの手法で得られる解の周辺に探索範囲を限定することで,短時間での割り当てと解の精度の向上を目指す.提案手法を実装して計算機実験を行い,既存手法との比較によってよりスループットの高い解が得られることを示す.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2009-03-04
著者
-
戸川 望
早稲田大学
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柳澤 政生
早稲田大学基幹理工学研究科情報理工学専攻
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大附 辰夫
早稲田大学基幹理工学研究科情報理工学専攻
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坂田 雅雄
早稲田大学院基幹理工学研究科情報理工学専攻
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大附 辰夫
早稲田大学院基幹理工学研究科情報理工学専攻
-
大附 辰夫
早稲田大学
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戸川 望
早稲田大学院基幹理工学研究科情報理工学専攻
-
齊藤 啓太
早稲田大学大学院基幹理工学研究科情報理工学専攻
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柳澤 政生
早稲田大学理工学研究科
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大附 辰夫
北九州市立大学国際環境工学部情報メディア工学科早稲田大学理工学総合研究センター
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柳澤 政生
早稲田大学
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