知的インフラストラクチャ構想 : 情報文化学的存在としてのインターネット

概要

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地球上にはいまやインターネットが張り巡らさ,れ世界のどこで何が起きているのかリアルタイムで看視することができる。マスコミはニュースをWWWサーバから報道し,種々のセンサーネットは局地的なデータを刻々と発信している。個人の情報発信は引きも切らない。今やインターネットは良きにつけ悪しきにつけ人間の生活に深くかかわっている。さまざまな深刻な凶悪犯罪さえも,そこに予告され実行されている。しかしながら,そのような重要な情報があっても発見することは容易ではない。一つの原因はインターネットに知性が存在しないことに存する。もし,インターネットに知性を持たせることができれば,このような犯罪予告は早期に発見され実行を未然に防ぐことができたかもしれない。目を転じれば,環境破壊という問題がある。それは様々な思わぬ要因が絡んで起きる予測困難な複合汚染の側面をもっている。経済政策,社会政策も予測を超えた思わぬ影響を人々の生活に与えている。この種の人間には予測困難な影響もインターネット上の情報から推論により予測できる可能性がある。インターネットはすでに単なる技術として論じるだけのものでなく.人間社会に深く関与した存在として情報文化学的に論じられる必要が生じていると思われる。本論文はインターネットに知性を与え,近未来を予測する技術と構想の必要性を情報文化学的観点で論じたものである。
2008-11-30

知的インフラストラクチャ構想 : 情報文化学的存在としてのインターネット

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