情報文化学的新産業創成論
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概要
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戦後日本の繁栄を導いた科学技術立国の基盤が揺らいでいる。工学部志願者が激減しているのである。このことは,工学部で教鞭をとる者であれば,実感として理解できているだろう。原因の一つは,科学技術が,従って工学部が若者の夢に応えられなくなっていることにある。1980年代半ばのバブル経済の最中に,工学部卒の学生たちが当時花形であった金融業界に流れたことが問題になった。工学部を卒業して「報われない理系」社員として定年まで過ごすことを拒否した結果であると考えられる。従来の工学部が戦後の経済成長の中で果たした役割は終わってしまったのであろう。しかし,工学部は現在の科学技術立国日本の繁栄を存続させるには必須である。その衰退は日本の衰退を結果するにちがいない。本論文は,新しい形で若者に夢を与える工学部戦略を世界的視野から与えることを企図したものである。
- 2009-12-03
著者
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