情報通信技術による創造的思考支援の可能性
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概要
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創造的思考支援というテーマは,独創の府である京都大学において従来から好まれたようで,KJ法や京大式カードなどを生んできた。しかしながら,現在も日本人一般の創造性は貧しいと指摘されることが多く,この種の支援法も広範に用いられるに至っていない。KJ法や京大式カードがほぼ40年前の提案であるように,創造性開発はわが国の高度成長期における流行だったのだろうか。それとともに,パーソナルコンピュータやインターネットなどの情報通信技術が広く普及する以前の手法だったという問題をここでは指摘したい。本論文では,情報通信技術を活用した創造的思考支援手法として,ハイパーマップ法を提示し,その使用と発展の可能性を論じつつ,創造性開発と発想支援を著者らの視点から考察する。ハイパーマップ法は通信環境での情報収集機能とピアツーピア交信機能を利用するとともに,人工知能技術によって人間の創造的思考支援を行うという新しい方向性を示している。
- 2007-12-05
著者
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