花粉症をもつ人の生活実態と症状の変化に関連する要因の検討

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
本研究の目的は,花粉症をもつ人に面接調査を行い,生活実態を見ていくことにより,日常生活の中で花粉症状の変化に関連する要因を検討し,保健指導への基礎資料とすることである。情報提供者は花粉症をもつ23名であった。面接調査で語られた花粉症状は,鼻や目の症状のつらさや,花粉症があると精神的に落ち込むなど心身にわたり,生活全般に悪影響を及ぼしていた。治療やセルフケアなどの対処に関しては,個々の医療に対するとらえ方や過去の経験が反映されることが示された。花粉症の発症や症状の変化と関連する要因を検討したが,症状の変化には花粉飛散量や,旅行などの地理的移動,ライフスタイルの変化などが複雑に絡み合っており,一概に関連づけることは困難であることが示された。今後は,花粉症をもちながらも快適に過ごしていくための,個々人に応じた効果的な保健指導について検討していくことが必要であると考える。
大阪府立大学の論文

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク