血液検査・心電図検査の費用対効果

概要

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当社では被保険者の通算保険金額が1億を超えるごとに血液検査と心電図検査を施行している。今回,これら血液検査・心電図検査の有用性を検討した。2006年4月から2007年5月までの1,604件を対象とした。検査にかかる費用は,血液検査は1回につき5,645円,心電図1回につき3,429円と概算した。検査が有用かどうかは,検査にかかるコストと,検査をしなかった場合に発生する累積超過支払額を比較して検討した。また,検査の有効度を保ちつつ,コストを削減するにはどうすべきかを以下の2つの方法で検討した。1.現行では年齢による検査の省略は行っていない。年齢によって検査を省略するとどうか。2.転換契約で検査を省略するとどうか。今回の検討の結果,血液検査・心電図検査ともに有用である。血液検査に関しては,30歳未満では危険差益に大きな影響を与えることなく,検査を省略できる可能性がある。また,30歳未満では心電図検査を省略できる。転換契約において,現行の差額では検査を省略しても危険差益に影響けなく,検査を省略できる余地がある。
2008-06-17