サイレージ用トウモロコシ原料の部位別生産特性に関する研究 : I.品種および栽培法の差が雌穂と茎葉の相互関係に及ぼす影響

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櫛引英男・ほか(1980)サイレージ用トウモロコシ原料の部位別生産特性に関する研究I.品種および栽培法の差が雌穂と茎葉の相互関係に及ぼす影響。日草誌,27,31-37.サイレージ用トウモロコシの高品質原料生産上における品種の部位別生産特性の解明を目的として,これまで得られたデータをまとめた。第1報では多数品種間および栽培法間における部位別乾物重およびエネルギー収量とそれら相互の関係を検討し,以下の結果をえた。子実が十分な登熟に達する早生品種群では,品種,年次,場所および栽培条件を変えた場合,乾雌穂重または乾子実重,乾茎葉重,およびその合計値である乾総重相互の間には正の高い相関々係が示された。また栽植密度,施肥量,低温処理および剪葉処理試験の結果,いずれの試験においても,部位別乾物重と乾総重の栽培条件・処理間における変動の幅は,乾総重に対する乾雌穂重の割合の変動の幅より大きかった。このことは,乾総重を大きく左右する広範な外囲条件に対し,乾雌穂重と乾茎葉重の構成比率はある程度一定に保たれうることを示唆しよう。早生および中生の計4品種×4刈取時期について,エネルギー収量と乾総重および乾茎葉重の間には高い正の直線回帰が示されたが,エネルギー収量と乾雌穂重との間には有意な関係が認められなかった。品種別にみると,異なる刈取時期におけるエネルギー収量と乾雌穂重の間には高い正の直線関係のあることが示された。
日本草地学会の論文
1981-04-30

サイレージ用トウモロコシ原料の部位別生産特性に関する研究 : I.品種および栽培法の差が雌穂と茎葉の相互関係に及ぼす影響

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