寒冷地におけるサイレージ用トウモロコシの原料生産特性と早晩性品種群の配合に関する研究 : I.早晩性品種群の経時的生産特性と地帯別の品種群配合
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概要
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寒冷地における早,中,晩生品種群の原料生産特性を中央部の芽室,山麓部の新得および沿海部の忠類の3場所において検討した。各品種群の乾物およびTDN収量の経時的増加は多くは雌穂の増加によって左右されていた。この点で,早熟性品種群は早くから雌穂の増加が始まるので,刈取時には黄熟期に達して,良質原料の多収がえられた。品種群の乾物およびTDN収量と乾物率の経時的推移からみると,早生品種群の刈取時期は約1週間ほどであるが,中生品種群のそれは短かく,晩生品種群では適期幅はなかった。中央部の現状においては早生と中生品種群の配合栽培が良いが,将来はより適正な配合栽培のために両品種群の中間熟期の品種群が必要と推察された。山麓沿海部の現状では早生品種以外の作付けは難しいが,将来はより早熟な極早生品種群が必要である。
- 日本草地学会の論文
- 1979-07-31
著者
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