一般家庭における揚げもの調理について

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一般家庭における揚げもの調理,揚げ油の取り扱いについて実態調査を行った.結果を以下に示す.1)揚げ油の保管については,約60%の家庭が保管容器として「こし器のついた容器」を用い,保管場所として「冷暗所」を選んで保管していた.さし油については,さし油をしている人は全体の約半数であり,さし油をすることにより「油が長持ちする」と考えている人が多かった(p<0.01).また,さし油をしている人の方が揚げ油を保管する時,こしてからの保管し(p<0.01),保管容器として,「こし器のついた容器」を用いていた(p<0.01).2)揚げ油を廃油にする目安としては,「油の色および濁り」を目安にしている家庭が多かった.また,廃油の処理については,「紙や布にしみ込ませて捨てる」方法や「固形剤で固めて捨てる」方法で処理されており,「流しに捨てる」家庭はなかった.しかし,「石鹸を作る」「揚げもの以外の料理に利用する」といった再利用はほとんど行われておらず,資源の有効利用に関する意識は低かった.3)揚げもの調理の中で,「フライ」が最も多く行われており,その理由としては「家族が好きだから」が挙げられた.また,0-19歳の人がいる家庭では,「唐揚げ」が少なく「フライ」が多く行われており(p<0.01),また60歳以上の人がいる家庭では「天ぷら」が多く行われていた(p<0.01).

一般家庭における揚げもの調理について

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