低温貯蔵における弱光照射および無機養分供給がアスパラガス若茎の各部位における繊維含有率および色差に及ぼす影響

概要

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低温貯蔵における弱光照射および無機養分供給がアスパラガス若茎の各部位における繊維含有率および色差に及ぼす影響について調べるため,アスパラガスの若茎の貯蔵を,6℃で21日間行った.貯蔵中の弱光照射光源として,赤色LEDまたは白色蛍光灯を用いた.赤色LEDおよび白色蛍光灯の光合成有効光量子束密度(PPFD)は,ともに2.0μmol m^<-2> s^<-1>であった.無機養分は溶液ゲル利用により供給した.若茎の先端から5,12,19cmの部位の繊維含有率および色差(L, a, b)を測定した.なお,各部位における測定値を,それぞれ頂部,中部,基部の値とした.貯蔵による繊維含有量の増加量および色彩(a, ⊿E ab)の変化は,基部が最大となり,つづいて中部,頂部の順に大であった.頂部および中部では,繊維含有率および色彩の変化は,弱光照射・無機養分供給条件,弱光照射・無機養分無供給条件,暗黒条件の順に小となった.基部では,繊維含有率および色彩の変化は,弱光照射・無機養分供給条件がほかの貯蔵条件にくらべ小となった.赤色LEDと白色蛍光灯とでは,アスパラガスの低温貯蔵に対する同じ効果が認められた.
2002-03-29