森林群落の構造からみた防火機能の評価 : I.森林群落を中心とした防火機能の評価方法
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概要
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本報告では緑地,特に森林群落の果す機能のうち,防火機能について種類構成・階層構造の面から防火力の評価方法について検討した.評価のために既往の報告を基に森林群落構成種の防火性,階層構造の果す効果について整理し検討を加えた.次に調査対象地である我孫子市での植生調査結果を用いて我孫子市の森林群落の特徴について検討した.その結果を基に防火機能評価を最上層,中間層,アズマネザサの層の個々で行ない.さらにそれらを総合して評価することにより森林群落の評価とした.これによれば,評価基準は3グループにまとめられる9タイプが区分される.その後今回の評価方法に従って既存の資料と現地踏査により我孫子市全域の防火機能分布図を作成した.本稿では群落構造についての評価方法を中心に検討を行なったが,今回作成した防火機能分布図の示めす内容については今後さらに解析を行ないたい.
- 千葉大学の論文
- 1983-02-28
著者
-
福嶋 司
東京農工大学大学院共生科学技術研究院
-
高橋 啓二
緑地保全学研究室:現 緑地生態学研究室
-
高橋 啓二
千葉大学
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福嶋 司
緑地保全学研究室
-
高橋 啓二
緑地保全学研究室
-
福嶋 司
東京農工大学農学部地域生態システム学科
-
福嶋 司
東京農工大
-
山岸 匠
緑地保全学研究室
-
高橋 啓二
千葉大学園芸学部
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