小地域における植生自然度区分とその応用 : I.植生自然度の分類方法について
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概要
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本研究は小地域の実情にあった植物群落の自然度の把握方法について検討したものである.今回は千葉県北部の手賀沼周辺の森林群落を対象にして群落自然度の分類方法について考察した.調査地内に分布する森林群落は種組成から5つの群落に区分され,それらは常緑広葉樹林要素,二次林およびマント・ソデ群落要素,植栽要素の3つを含む割合の程度によって自然群落からの距離によりランク付けされた.各群落の姿(相観)を示す階層構造について,大きな意味での生活型の組み合わせを用いて検討した結果,階層構造においても種組成の場合と同じ自然度配列になることを認めた.各群落内での稚樹の量を用いて自然群落への復元性について考察した結果も種組成,階層構造で示された自然性の高い群落が復元が容易であることを確認できた.上記の3つの見方を総合して本地域の森林群落の自然度について考察すると,自然性の高さによって4つのランクに区分できることが明らかになった.
- 千葉大学の論文
- 1981-03-28
著者
-
佐々木 洋子
緑地保全学研究室
-
高橋 啓二
緑地保全学研究室:現 緑地生態学研究室
-
高橋 啓二
千葉大学
-
福嶋 司
緑地保全学研究室
-
高橋 啓二
緑地保全学研究室
-
福嶋 司
東京農工大学農学部地域生態システム学科
-
福嶋 司
東京農工大
-
高橋 啓二
千葉大学園芸学部
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