ニューカレドニア産Agatea violaris (スミレ科)の染色体数と核型
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概要
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ニューカレドニア産Agatea violarisの体細胞間期核及び有糸分裂中期染色体がアセトオルセイン染色法により観察された。その結果,間期核は単純染色中央粒型に分類された。また,染色体数は2n=12であり,その構成は4個の長い端部動原体型染色体,2個の長い中部動原体型染色体,2個の短い次中部動原体型染色体, 4個の短い中部動原体型染色体からなっていた。この結果はCarr and McPherson (1986)の報告とは異なり,本研究に用いた本種の基本数はX=6であった。スミレ科の外部形態による系統考察と同様に,核型分析においてもAgatea属はスミレ属の祖先分類群と近縁であることが示唆された。
- 国立科学博物館の論文
- 1997-12-25
著者
-
國府方 吾郎
国立科学博物館 筑波研究資料センター 筑波実験植物園
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国府方 吾郎
国立科学博物館筑波研究資料センター筑波実験植物園
-
橋本 保
The Research Institute of Evolutionary Biology
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橋本 保
国立科学博物館筑波実験植物園
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