台湾産コウジモロコシ(サクラソウ科)の分類学的再検討(西太平洋における島弧の自然史科学的総合研究 第1期:台湾およびフィリピン)
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概要
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台湾産の基準標本をもとに記載されたコウジモロコシLysimachia ardisioidesの分類学的な取り扱いに関しては,日本に産するモロコシソウL. sikokianaと同種だとする説と別種だとする説があった.この問題を解決するため,日本産11個体と台湾産4個体を用いて,外部形態と染色体数の比較を行なった.その結果,日本産11個体の茎は有翼で染色体数は2n=60であり,台湾産4個体の茎は無翼で染色体数は2n=30であることが分かった.今回の結果は,それぞれを別種とし,前者をモロコシソウ,後者をコウジモロコシとする正宗(1932)の見解と一致した.
著者
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齊藤 由紀子
茨城大学大学院農学研究科
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国府方 吾郎
国立科学博物館筑波研究資料センター筑波実験植物園
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横田 昌嗣
琉球大学理学部海洋自然科学科
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小林 史郎
Kochi Prefectural Makino Botanical Garden
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國府方 吾郎
Tsukuba Botanical Garden, National Science Museum
-
彭 鏡毅
Research Center for Biodiversity, Academia Sinica
-
彭 鏡毅
Research Center For Biodiversity Academia Sinica
-
齊藤 由紀子
Graduate School of Agriculture, Ibaraki University
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横田 昌嗣
Laboratory of Ecology and Systematics, Faculty of Science, University of the Ryukyus
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國府方 吾郎
国立科学博物館植物研究部
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齊藤 由紀子
茨城大学大学院農学研究科:国立科学博物館 筑波研究資料センター 筑波実験植物園
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國府方 吾郎
Tsukuba Botanical Garden National Science Museum
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