気管支喘息の死亡指数および死因の検討
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概要
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加入時に気管支喘息と判明している集団における保険事故発生状況を,死亡指数,死因を中心に検討した。第一欠陥もしくは第二欠陥に気管支喘息のコードを有する当社被保険者集団を対象に,1984年から1999事業年度の第16保険年度まで観察した。死亡指数分析の経過契約件数,実死亡数はそれぞれ2,940件,98件であり,死因分析の実死亡数は141件であった。分析の結果,死亡指数は全体で116%と標準体受理契約の約70%に比べて高値であり,喘息死は全死因の約1/4を占めた。特に加入時年齢20〜39歳の群では,全保険年度にわたって死亡指数150%前後の高値を示し,死亡の約半数が喘息死によるものであり,19歳以下の群の死亡指数が保険年度の経過とともに約100%から約50%へと逓減し,喘息死の割合が約20%であることと対照的で,危険選択上注意の必要な集団と考えられた。
- 日本保険医学会の論文
- 2001-12-17
著者
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