薄層SDSゲル電気泳動法による蛋白分子量の測定 : ゲル平板作成の簡易化と泳動条件について

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概要

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薄層SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動による蛋白分子量の測定法についてゲル平板作成の簡易化を計り,最適泳動条件の設定ならびにゲル平板の長期保存性について検討した。蛋白分子の泳動距離はゲル濃度によって異なるが,5%ゲル濃度では分子量17,800〜160,000,7.5%ゲルでは17,800〜67,000,10%ゲルでは12,500〜67,000の範囲内で測定可能であった。したがって,比較的分子量の大きい蛋白では5%ゲル濃度が適している。本法ではゲル平板の作成が簡易であり,最適泳動条件を設定することにより蛋白のおおよその分子量を測定しうるので,蛋白の分析法として有用な方法であることを認めた。なお,泳動用ゲル平板は少なくとも6か月間の保存が可能であった。
北里大学の論文
1982-08-31

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