Acid Soluble Glycoprotein (ASP)の免疫化学的ならびに電気泳動的解析
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概要
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酸可溶性糖蛋白(acid-soluble glycoprotein,ASP)は,血清糖蛋白成分の約10%を占め,悪性腫瘍などで著増することが知られている。我々は,ASPについて免疫化学的方法および電気泳動を用いて解析し,各病態におけるASPの変動について検討を行った。その結果,ASPの主成分はα_1-acid glycoprotein(α_1-AG)で,約60%を占め,α_1-antitrypsin(α_1-AT)は抗原抗体反応ならびに生化学的検索により,そのほとんどは酸沈澱画分に含まれることが証明された。ASPは垂直式SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動により,少なくとも10の分画(Fraction 1〜10)に分離され,陽極側よりα_1-AG,α_1-AT,albumin,hemopexin,およびtransferrinがみとめられた。そして,ASPのFraction 6(分子量約12万,等電点4〜5)は健康者血清には認められず,癌腫患者血清および癌性胸腹水に検出され,癌性由来のASPが示唆された。
- 北里大学の論文
- 1999-08-31
著者
-
大谷 慎一
北里大学医学部臨床検査診断学
-
狩野 有作
北里大学医学部臨床検査診断学
-
狩野 有作
北里大学病院臨床検査部
-
大谷 英樹
北里大学医学部臨床病理学
-
大谷 英樹
臨床病理学
-
大谷 英樹
総泉病院 内科
-
〆谷 直人
北里大学医学部臨床病理学教室
-
大谷 英樹
総泉病院内科
-
神保 智
北里大学医学部臨床病理学
-
大谷 慎一
北里大学医学部臨床病理学
-
大谷 慎一
北里大 医 臨床検査診断学
-
大谷 慎一
北里大学医学部・臨床病理学
-
狩野 有作
北里大 医 臨床検査診断学
-
大谷 英樹
北里大学医学部臨床病理
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