二,三煮出し汁のアミノ酸組成に関する研究 : <その2>グリシン,メチオニン,フェニールアラニン,バリンについて

概要

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削り節5種,昆布3種,煮干3種計11種の煮出し汁について,その含有グリシン,メチオニン,フェニールアラニン,バリン量をバイオアッセイにより測定して得られた結果は次の通りである。1.一般に削り節の煮出し汁では節の材料によってその煮出し汁中に存在するアミノ酸量は相当差異があり,全窒素を一定に考えても尚相当大きな差異が認められた。しかし,これらの4種アミノ酸中削り節煮出し汁中に最も多量含まれるものはグリシンで20γ/cc以上のものもあった。2.昆布煮出し汁中のグリシン量は2・/cc程度でありバリンは約1・/cc1メチオニン,フェニールアラニンは1・/cc以下の少量であった。3.煮干煮出し汁のグリシン含量は例外であったが8・/cc程度であり,メチオニン,フェニールアラニン,バリン含量はそれぞれ6・/cc,7・/cc,9・/cc程度であった。終りに臨み,本研究に御協力下さいました大阪女子学園短大学生,浅野,金谷,清水,万谷の諸氏に深謝致します。
大阪夕陽丘学園短期大学の論文
1961-06-01