超越型コミュニケーション : 大規模公共空間のための位置依存型誘導法(グループインタラクション支援, <特集>ブロードバンド・ユビキタス・ネットワークとその応用)
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概要
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居住環境や労働環境におけるコミュニケーション支援の研究がさかんに行われてきている一方で, 我々の日常生活にとって重要であるはずの大規模公共空間を対象としたコミュニケーション支援の研究は不十分である.そこで我々は, ユビキタス環境の普及によって可能になりつつある「超越型」のコミュニケーション支援システムを提案し, それによって大規模公共空間の管理スタッフが訪問者に対して誘導等の手助けを効果的に行えることを示す.このシステムでは, 訪問者のコンテキスト情報が仮想公共空間にリアルタイムで反映される.管理スタッフは画面に鳥瞰視点で表示される仮想公共空間を見渡して現地の状況を把握し, 画面上の特定位置をポインティングすることでコミュニケーション対象となる訪問者を選択する.我々が行った実験では, 大規模空間における人々の動きを把握する際に, 鳥瞰視点と現地における一人称視点は互いに補完的に機能することが分かり, システムの有効性が示された.我々はこのシステムを, 大規模屋内空間である京都駅に設置した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2006-02-15
著者
-
伊藤 英明
京都大学社会情報学:(現)オムロン株式会社センシング&コントロール研究所
-
中西 英之
大阪大学大学院工学研究科
-
石田 亨
京都大学社会情報学専攻
-
中西 英之
大阪大学大学院工学研究科知能・機能創成工学専攻
-
小泉 智史
大阪大学大学院工学研究科知能・機能創成工学専攻
-
中西 英之
京都大学社会情報学専攻
-
小泉 智史
JST CRESTデジタルシティプロジェクト
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