地理的コンテンツの収集に適合したコラボレーション支援機能の分析と評価

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本研究は,地理的ユーザ生成コンテンツの収集に有効な手法を明らかにすることを目的として,地理的コンテンツを生成できるシステムを使用し,ユーザ間のコラボレーションを分析した.その際,実験で使用するシステムとして,QyoroViewの開発を行った.QyoroViewでは,GPSカメラ付き携帯電話を持つユーザが道路に沿った建物の位置情報付き写真をシステムに投稿すると,システムがベクトル地図を使って写真の配置方向を決定し,地図上に配置して街並画像を生成する.この街並画像とは,投稿された複数枚の写真をつなぐことで生成される,都市の景観を写したパノラマイメージのことである.実験では複数のユーザがQyoroViewにより街並画像を生成した.実験の結果,地理的ユーザ生成コンテンツに適合したいくつかのコラボレーション支援機能が確認された.具体的には,近くにいるユーザ同士でこれからの予定,現在の進行状況,これまでの達成内容を共有させる手法が,ユーザのモチベーションを向上させ,各ユーザの行動を調整するのに効果的であることが分かった.また,コンテンツを収集するのに適した時間,状況,場所などの情報を共有する手法が,コンテンツの収集を阻害する要因を軽減するのに有効であるという示唆が得られた.
一般社団法人情報処理学会の論文
2009-01-15

地理的コンテンツの収集に適合したコラボレーション支援機能の分析と評価

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