汎用グラフィクスハードウェアを用いた2方向投影による2次元/3次元剛体位置合わせ(再構成他, 医用画像一般)
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概要
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2次元/3次元剛体位置合わせは, その処理時間の長さが課題である.この問題に対し, 本稿では, PC用グラフィクスカードが搭載するGPU (Graphics Processing Unit)を用いる高速化手法を提案する.GPUはCPUに比べて高速であり, また, PCクラスタに比べて導入が容易である.さらに, 描画処理に帰着する位置合わせへの適性が高い.提案手法は, 位置合わせを構成する主要な3つの処理(3次元画像の投影像生成, 近傍フィルタ, 集約演算)をGPU上に実装し, 高速化する.また, 本手法を2方向投影による位置合わせに適用し, 位置合わせ精度を改善する.評価実験の結果, CPUを用いて逐次計算する場合に10数分を要する位置合わせに対し, 提案手法では10秒程度の実行時間で行えた.また, 位置合わせ精度に関して, 位置合わせ前の正解に対するずれが10ミリ程度であるとき, ほぼすべての場合で正解に近い解を得た.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2006-01-21
著者
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伊野 文彦
大阪大学大学院情報科学研究科コンピュータサイエンス専攻
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萩原 兼一
大阪大学大学院情報科学研究科コンピュータサイエンス専攻
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萩原 兼一
大阪大学大学院情報科学研究科
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川崎 康博
大阪大学大学院情報科学研究科
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五味田 遵
大阪大学基礎工学部情報科学科
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伊野 文彦
大阪大学大学院情報科学研究科
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