感覚ディスプレイ技術(五感と情報,F17 情報・知能・精密機器部門企画)
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概要
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五感情報通信の実現には、これまでに確立されてきている視聴覚情報に加えて、触力覚・嗅覚・味覚情報の記録・伝送・再生の技術が必要となる。触力覚は、感覚受容器が体の広い範囲に分散していることから、これか十分に表現するディスプレイの実現が困難であると同時に、一般に感覚情報を受ける人の能動的な行動に伴う変化を本質とするという点で他の感覚と性格が異なっている。嗅覚および味覚は化学的な感覚であり、これらの感覚に対する刺激を化学物質のレベルで合成することは容易ではなく、したがって任意の感覚情報を提示する汎用のディスプレイの実現は今なお難しい。本稿では、著者らの研究室における力覚および嗅覚ディスプレイの実現および応用に関する検討を紹介する。
- 2004-09-04
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